サブスクリプションは、コンピューターソフトや音楽、動画配信サイトなどで盛んに用いられるようになりました。
そして、車のサブスクも注目を集めています。
では車のサブスクには、どんなメリットやデメリットがあるでしょうか。今回は、車のサブスクについてまとめてみました。
サブスクリプションに人気が集まる背景には、社会環境や消費者意識の変化があります。
インターネットを介したサービスでは、早くから定額制の音楽配信が登場し、若年層を中心に認知度が高まりました。
さまざまなサービスがサブスクリプションを採用したことから、利用への抵抗が薄れたことも背景のひとつと言えるでしょう。
新車購入は人生で大きな買い物ですね。
車両購入価格と諸費用がどのぐらい必要か考えなければならないし、今の生活水準で購入できるのか悩むことがありますね。
車のサブスクリプションは、さまざまな費用が含まれた定額の料金で車を一定期間利用できるシステムです。
費用面やメンテナンス面でのメリットがあります。 しかし、契約期間途中での解約などには注意が必要です。
車のサブスクリプションを利用する場合は、メリットや注意点を把握して、サービスを利用しましょう。
車を、3年車検で、乗り換えることが通常であるならば、新車購入するよりカーリースまたはサブスクを使用する方が、費用対効果がすぐれていることが、この記事を読むことで、わかるでしょう。
- 車の購入におけるメリット・デメリットがわかる
- 車のサブスクリプションのメリット・デメリットがわかる
- 車のサブスクリプションの評判
サブスク(サブスクリプション)の現在の役割
「サブスク」とは、サブスクリプション(subscription)の略で、雑誌の定期購読や年間購読から来ている言葉で、ある商品やサービスを一定期間一定額で利用できる仕組みのことを言います。定額制と読み替えることもできるでしょう。
利用開始時の負担が少なくサービスを利用できる手軽さも手伝って、近年、サブスクリプション型のサービスは増加傾向にあります。
こうした流れは様々な業界に波及しており、書籍や雑誌、ゲームアプリ、ファッション、飲食などでもサブスクリプション型が見られるようになっています。そして、クルマにもサブスクリプション型が登場するようになりました。
サブスク(サブスクリプション)の詳しい解説は、以下の記事を参照してください。
車を購入する時の選択は、3つあります。
新車購入
一般に、トヨタ、ホンダ、日産….などで購入する。買い切りです。
一番コストがかかるので、車選びに時間もかかり、予算の兼ね合いが難しいでしょう。
サブスク・カーリース
車のサブスクとカーリースにおいては、「サブスク」と「リース」という言葉の定義に違いはありますが、契約したクルマを手元に置いて月々定額料金で利用できるという点で同じものです。
「サブスク」と「リース」という言葉の定義に違いは以下のリンクを参考してください
参照:おトクマイカー定額カルモくん
https://carmo-kun.jp/column/newcar/subscription/
サブスクとカーリースは必ずしもイコールではありません。
カーシェア・レンタカー
時間や日単位で料金を支払い、必要なときに必要な時間だけクルマを利用できるサービスです。複数の方がクルマを共有して利用するため、予約状況によっては必要なときにクルマが手配できない場合もあります。
車のサブスク(カーリース)なら一度契約すればいつもクルマが手元にある状態になりますので、
通勤やレジャーなどで日常的にクルマを利用される方は車のサブスクを選択するのがオススメです。
車のサブスクと購入で必要な費用の違いを比較
車を購入する際必要となる費用をサブスクと購入(買い切り)と比較してみました。
サブスク | 購入 | |
---|---|---|
車両本体価格 | 残価を引いた残りの額 | 全額 |
車両費の支払い | 月額料金に含まれる | 一括またはカーローン |
車の所有者 | サブスク会社 | 個人(顧客) |
頭金などの初期費用 | なし | あり |
各種税金、自賠責保険料 | 月額料金に含まれる | 実費 |
車検、メンテナンス費用 | 月額料金に含まれる | 実費 |
走行距離制限 | あり | なし |
利用期間の制限 | あり | なし |
車両本体価格
【購入の場合】
ディーラーや販売店が提示する金額が車両本体価格となります。割引きなどが受けられる場合もありますが、概ねメーカーの販売価格と同程度の金額になるでしょう。
【サブスクの場合】メリット
契約期間を決めて乗るというしくみから、契約満了時に残っていると考えられる車の価値を、あらかじめ車両本体価格から差し引きます。
例えば200万円の車を5年契約し、5年後の車の価値が30万円と想定される場合、契約者が支払う車両本体価格は170万円になるのです。
車両費の支払い
【購入の場合】
一括、またはカーローンを利用して車両費を支払います。
【サブスクの場合】
毎月定額の利用料を支払って利用するしくみで、車両本体代金は月額料金に含まれています。
そのため、車両費として別途支払うことはありません。
車の所有者
【購入の場合】
購入者が所有者となります。
ただし、カーローンを利用して車を購入した際、ディーラーローンなど一部のローンでは、完済までディーラーや信販会社が所有者となる場合があります。
これは「所有権留保」といい、車を借入れの担保にする措置なので、納税の義務などは購入者のままです。
【サブスクの場合】メリット・デメリット
サブスク会社が契約者の代わりに車を購入することから、所有権はサブスク会社が持つことになります。
それにより、納税などの手続きは所有者であるサブスク会社に任せられます。
頭金などの初期費用
【購入の場合】
車両本体価格のほかに、各種税金や登録諸費用、手数料などが必要です。
また、カーローンを利用する場合は、頭金が必須のケースもあります。
登録諸費用などは車両本体価格の10~20%、頭金は車両本体価格の20~30%が目安といわれているため、ある程度まとまった資金を用意しておく必要があるでしょう。
【サブスクの場合】メリット
登録諸費用や手数料などが月額料金に含まれているため、初期費用がかからず、月額料金だけで乗り始めることができます。また、頭金も不要な会社が多いので、貯金を崩すことなくカーライフをスタートできます。
各種税金、自賠責保険料
【購入の場合】
自動車税(種別割)や自動車重量税、環境性能割といった税金と、自賠責保険の保険料を納めなければなりません。なお、これらは新規登録時だけでなく、自動車税(種別割)は毎年、自動車重量税と自賠責保険料は車検の度に納める必要があります。
【サブスクの場合】メリット
これらの費用も月額料金に含まれているので、別途負担する必要はありません。
車検、メンテナンス費用
【購入・サブスクとも】
車検時の点検、整備などにかかる車検基本料や、消耗部品の交換をはじめとするメンテナンスにかかる費用は、実費負担となります。
ただし、車のサブスクでは車検基本料やメンテナンス費用も定額にできるプランを用意しているところが多く、それを利用すれば実費の負担を抑えることが可能です。
走行距離制限
【購入の場合】
自身の所有物になるため、走行距離に制限はありません。
【サブスクの場合】デメリット
契約満了時の車の価値を担保するために、走行距離に制限が設けられているのが一般的です。
超過した場合は追加料金が発生する場合があるため、走行距離制限や超過時の対応などを事前に確認しておきましょう。
なお、走行距離制限はサブスク会社やプランによって異なりますが、ひと月あたり1,000~2,000km程度と、一般的な利用であれば十分な距離となっています。
利用期間の制限
【購入の場合】
タイミングで乗り換えるかは、所有者の自由です。ただし、ディーラーローンなど一部のローンを利用して購入した場合は原則として完済するまで売却や乗換えはできません。
【サブスクの場合】
契約時に決めた契約期間は同じ車に乗り続けることになります。
契約満了後は車をサブスク会社に返却するだけなので、購入した車のように買取りや廃車の手続きをする手間が省けます。
【参考:おトクにマイカー 定額カルモくんは、オリックス自動車株式会社】
車のサブスクと購入の違いを比較するとサブスクのメリットが多いことに気がつくでしょう。
費用対効果を考えるとサブスクを利用する方がメリットが大きいですね
車の購入のメリット
- 返却する必要がなくずっと乗れる
- ローンの返済が終われば維持費のみの負担になる
- 所有権を持てる
- 走行距離やカスタマイズの制限がない
- 自身のタイミングで乗換えができる
購入した車は購入者の所有物となるので、車のサブスクのような利用制限がありません。
そのため、長距離利用やカスタマイズ、乗換えなども自由に行えます。また、カーローンの返済が終われば、経済的な負担が軽くなります。
ただし、カーローンを完済するころには車の消耗も進んでいることから、メンテナンスや不具合の修理などでまとまった出費が発生する可能性は考慮しておく必要があるでしょう。
車の購入のデメリット
- 初期費用でまとまった資金が必要
- 税金や車検、メンテナンスといった維持費の負担が大きくなりやすい
- 事故や故障時の対応などもすべて自身で行わなければならない
- 乗換え時は買取業者探しや廃車の手続きを行う必要がある
購入した車は所有者が管理するため、税金や車検、メンテナンスの手配から、事故や故障の際の対応、乗換えの手続きまで、すべて自身で行わなければなりません。
また、それらに伴う費用もその都度、実費で必要になります。そのため、内容やタイミングによっては一度に数十万円の出費となることもあるでしょう。
乗り始めも車両本体価格の10~20%程度の初期費用が必要になるため、車の購入費用や維持費が家計を圧迫する可能性があります。
初期費用や車検などある程度予測できる費用はあらかじめ確保しておくとともに、故障など突然の出費にも対応できる予算を組んでおく、安くて信頼できる業者を見つけておくなどの工夫も必要でしょう。
車のサブスクを利用する4つのメリット
車のサブスク(Car Subscription)は、顧客が定期的に払うことで、車の使用権を獲得するサービスのことを指します。
このサービスは、購入やリースに比べて、長期的な手数料や契約の制約がないといったメリットがあります。
顧客はサブスクする車種や期間、その他のサービスを選択することができます。
車のサブスクは、車を所有しない方や短期間で車を使用する需要がある方にとって便利な選択肢となっています。
- 車種の選択肢の充実
- 所有コストの節約
- 手続きが簡単
- 頻繁な車の変更ができる
車種の選択肢の充実
複数の車種から選択することができます。また、期間も選べるため、需要に応じて使い分けができます。
短いスパンで新車に乗れる
車のサブスクなら、基本的に新車の借用契約になりますから、契約満了後はまた新車に乗り換えられます。
利用期間は車検の時期の区切りで、3年、5年、7年となっている場合が多く、例えば3年のサブスクにした場合、3年おきに新車に乗れます。
車の購入でも新車に乗り続けようとすることはできますが、その場合にも下取りや買取、新しいクルマの購入といった手間が生じます。
一方、車のサブスクなら売却などの手間を省けて、いつでも最新機能が搭載された新型車に乗り続けられます。
所有コストの節約
車を所有することに伴うメンテナンスや保険などのコストが不要になります。また、車の評判が良くなかった場合も、サブスクを終了することができます。
諸費用が月額料金の中に含まれている
車のサブスクでは一般的に、クルマに関する諸費用がすべて含まれます。車両本体価格はもちろん、オプション価格、各種税金、車検や故障に伴うメンテナンス費用など、すべてが月額料金に含まれています。
ですから、クルマ関連の出費を平準化できるので、家計が安定しやすくなり、将来的な予算も組みやすくなるでしょう。クルマが故障して急な出費が生じるとか、車検なのでまとまったお金が必要といったことも避けられるメリットがあります
初期費用を抑えられる
車のサブスクでは、頭金が不要なサービスが多いため、クルマを乗りだすための初期費用を大きく抑えられます。
カーローンを組む場合の頭金の相場は、総額の20~30%とされています。
これを当てはめると、300万円のクルマを購入しようとした場合、60~90万円ほどの頭金が必要になる計算です。
もちろん、頭金なしで車両購入もできますが、そうすると月々の返済額やボーナス時の返済額が大きくなり、クルマを乗り出してからの生活を圧迫します。
一方、車のサブスクを利用すれば、頭金なし、まとまったお金を用意しなくてもカーライフを楽しめます。
新車購入の時、よく頭金をいくらか設定する必要があるね。
サブスクなら不要になってコストがかからないよ。
手続きが簡単
購入やリースに比べて簡単な手続きが必要です。また、長期的な契約や手数料も不要なため、短期間で車を使用することもできます。
車のサブスクなら、基本的に新車の借用契約になりますから、契約満了後はまた新車に乗り換えられます。
利用期間は車検の時期の区切りで、3年、5年、7年となっている場合が多く、例えば3年のサブスクにした場合、3年おきに新車に乗れます。
車の購入でも新車に乗り続けようとすることはできますが、その場合にも下取りや買取、新しいクルマの購入といった手間が生じます。
一方、車のサブスクなら売却などの手間を省けて、いつでも最新機能が搭載された新型車に乗り続けられます。
頻繁な車の変更ができる
頻繁に車を変更することも可能です。これにより、使いたい車種が変わったときにすぐに利用することができます。
選べる車種が豊富
提供しているサービス会社によっても異なりますが、車のサブスクには豊富な車種が用意されているのが一般的です。
そのため、ライフスタイルに合わせていろいろな車種を選べます。
一般社団法人日本自動車工業会が提供している、2021年度「乗用車市場動向調査」では、自動車の平均保有期間は「7.1年」でした。
しかし7年もあれば、結婚したり、子どもが生まれたり、仕事が変わってクルマに求める要素が変わったりすることがあるでしょう。そのたびに車を買い替えるのには、お金も手間もかかります。
この点、車のサブスクであれば、もう少し短いスパンで、ライフスタイルに応じたクルマを選んでいけます。この柔軟性の高さも、車のサブスクの魅力でしょう。
サブスクにしておけば、買い替えなど費用がかからないのでメリットが大きいですね。
簡単にまとめると、
- 初期費用の負担なく新車に乗り始められる
- 税金や車検などのまとまった出費がなく、定額で家計管理も簡単
- 短期間で乗り換えやすく、用途に合わせた車選びができる
- 車に詳しくなくても相談できるから安心
- 乗り終えた車は返却するだけだから手間がかからない
車のサブスクは定額制で新車に乗れるため、費用面の負担を軽くできることが大きなメリットといえます。
また、初期費用の負担がなく、あらかじめ決めた期間だけ利用できる上、契約満了を迎えたらサブスク会社に
車を返却するだけなので、購入した車に比べて乗換えも手軽に行えます。
ライフプランなどに合わせて車種を変えたいといった場合にも適しているでしょう。
車のサブスクを利用する5つのデメリット
- 利用条件の制約がある
- 使用場所の制限がある
- 保険の問題が発生する
- 中途解約には違約金が発生する
- 審査がある
利用条件の制約がある
利用条件があり、これに従わないと利用できないことがあります。例えば、走行距離制限や一定期間内に頻繁に車を変更することが制限されているなどです。
例えば、一般的に車のサブスクには、1カ月あたりの走行距離制限が設けられています。
多く採用されているのは、1カ月あたり1,000km~2,000km程度の走行距離制限です。
もしこの上限を超過してしまうと、1kmあたり何円といった形で、追加料金を支払う必要があります。
ただし、走行距離制限の単位が月単位ではなく、年単位になっているものもあり、その場合は細かく気にしなくてもいいかもしれません。
使用場所の制限がある
使用する場所に制限があります。例えば、海外での使用が制限されているなどです。
保険の問題が発生する
保険に関する問題が発生することがあります。例えば、事故時の保険負担や補償などに関する問題がある場合があります。
また、車のサブスクは車両を所有しているわけではないので、著しい損耗や損傷の場合、精算が求められる可能性が高くなります。
さらに、車両返却が前提のため、自分の好きなようにカスタマイズすることは難しいでしょう。
中途解約には違約金が発生する
多くの車のサブスクでは、契約を途中で解約しなければならない場合に違約金が発生します。
もし中途解約されると、このサービスを提供している会社は大きな損害を被るからです。
そのため、全損事故などでやむを得ず中途解約する場合であったとしても、残金の一括精算や違約金といった、かなり高額の解約金が必要になります。
車が必要にならなくても、契約満了まで乗ることだよ。
審査がある
審査基準は会社ごとに異なりますが、クレジットカードを作るときやカーローンの申し込みをするときの審査基準に似た項目が考慮されるようです。
年収のほか、信用情報、職業、勤続年数、住まい、連帯保証人の有無などにより審査が行われます。
サブスク限らず、車ローンと同じ扱いです。
簡単にまとめると、
- 走行距離やカスタマイズに制限がある
- いずれ返却する必要があるためマイカーにならない
- 返却時、残価精算や原状回復で費用が発生する場合がある
車の価値を担保するために、走行距離やカスタマイズに制限が設けられているケースが多いです。
返却時に走行距離制限をオーバーしていたり、大きな傷や汚れなどがあったりすると、追加料金が発生することもあります。
また、定額料金で一定期間車を利用するというしくみから、所有にこだわる方にとってはマイカーにできないといった点もデメリットと感じるでしょう。
ただし、最近は走行距離制限がないプランや、契約満了時に車がもらえるプランを用意しているサブスク会社もあります。
そのようなサブスク会社を選べば、デメリットをカバーして利用できるでしょう。
車のサブスクのまとめ
車を購入するとき、車体価格と諸費用(税金・保険)も考えると、結構莫大なお金が必要になるでしょう。
新車購入する際サブスクを使って効率よく資金を動かしていく方が経済的な負担が少なくて済むメリットが大きいことでしょう。
今回は車の購入(買い切り)とサブスクを利用した時のメリットとデメリットを解説しました。
費用対効果はあるのは、やはりサブスクのサービスを利用した方が経済的であることがわかります。
車のサブスク(カーリース)なら一度契約すればいつもクルマが手元にある状態になりますので、通勤やレジャーなどで日常的にクルマを利用される方は車のサブスクを選択するのがオススメです。
- クルマへのこだわりが小さい
- メンテナンスなどの諸々の管理をお任せしたい
- 突発的な支出を避けたい
- 月々定額に魅力を感じる
車のサブスクとほぼ同じカーリース(言葉の定義に違いでほぼ同じ)を利用したいなら以下の記事を読んでみてくださいね。
車のカーリースで人気のある『SOMPOで乗ーる』の詳細記事はこちらです。
車のサブスクには将来は大手自動車メーカのトヨタとホンダが『MaaS』(マース)というサービスを未来戦略としてあげています。
本来別々の事業者が運営する交通手段を、スマートフォンなどのICT機器で可視化して1つのサービスに統合するものです。
参照;60分でわかる!サブスクリプション
このような新しい取り組みは、車におけるサブスクの進化に期待するものがあるのでしょう。
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